Method#015
干潟とウェーディング
干潟とは水深5メートルまでの浅海域で、
潮汐により満ちたり干上がったりする
潮間帯のことをいいます。

流れの弱い内湾や河口域に河川や沿岸流によって運ばれた土砂が堆積してできるため、
日本国内では東京湾や有明湾や三河湾などの河川を有する内湾に
大きく発達した干潟が見られます。
砂浜などと比べ勾配が緩やかで砂の粒径が小さく、
常に河川から供給される高い栄養素を基底に堆積します。
その栄養素を餌として多くの微生物が生息しています。
そしてその微生物を餌として
貝類(アサリやマテガイなど)、
多毛類(ゴカイなど)、
甲殻類(カニやエビ)などが多数生息し、
さらにはそれらを餌として魚や鳥が集まってきます。
また水深が浅く日光が届きやすいため、
アマモなどの水草が藻場を形成し多くの酸素を生みだします。
このように食べ物が豊富で住処となる藻場が多いため
魚にとっては非常に住み易く、
干潟は生命のゆりかご的な役割を果たしています。
また干潟に多く生息する貝類は(三番瀬では二枚貝がほとんど)
植物プランクトンや有機物を海水ごと取り込み、
濾し取った有機物を餌として海水だけを排出する濾過型摂食を行います。
その二枚貝の水質浄化能力は驚くほど高く、
一匹の親アサリは一時間で1リットルもの水を濾過します。
三番瀬では生息する貝により干潟全域の水を
僅か数日で濾過すると考えられています。
水が綺麗で生物が多く住む干潟は海の生物だけではなく、
渡り鳥にとっても重要な場所となり餌を求め、
長い旅の中継地点として多くの渡り鳥が飛来します。
このように干潟はその機能として
「水質浄化作用」、
「魚の成育場」、
「渡り鳥の餌場」
などが上げられ
生態系バランスを保つ為の重要な役割を担っています。
しかし、一昔前までは浅いから埋め立てやすいという理由と
基底の砂泥はヘドロなので埋め立てても良いとの勘違いから
これまでに多くの干潟が埋め立てられてしまい、
東京湾では僅かしか残されていません。
さらに外国船が多く寄港する東京湾では
外来生物が船体に付着していたり、 船から排出されるバラスト水に
外来生物の卵などが混入していることにより、
これまでに多くの外来生物が定着して従来種を脅かしています。
アメリカからイッカククモガニ、ホンビノスガイなどが
ヨーロッパからはムラサキイガイ、チチュウカイミドリガニなどが
中国からはサキグロタマツメタガイ、チュウゴクモクズガニなどが移入し、
大繁殖して問題視されています。
そのほとんどが商品価値のないものですが
ホンビノスはその食味からオオアサリやシロハマグリという名前で
市場でも販売されています。
ここ数年、潮干狩り玄人の間ではアサリに取って代わり
人気者になっております。
一方、国際貨物の輸入大国である日本は
毎年約3億トンという莫大な量のバラスト水を海外に輸出しており、
日本は海産外来種の主要な供給地であることが
世界的に問題視されています。

シーポリが行う捜査は主にこの干潟という浅海域を舞台にした釣りです。
ウェーダーという長靴の様なものをはいて、
胸の辺りまで海の中に入水して捜査を行う
常識的な釣りのイメージとはかけ離れた釣りでもあります。













