MethodExtra#004

何故ルアーを食うのか

ルアーを側線や目で見つけたシーバスは
いよいよルアーにあと一歩というところまで近づいてきます。

そこで食べればフックアップに至り、
食べなければ反転し魚は帰っていくわけですが
その最終判断時に何を基準にルアーを食うのか?

これは匂い、色、ボリューム感、シルエット、アクション
色々考えられますがこればかりは魚に聞いてみないと分からないことであり
シーポリ船橋署では断言することはできません。

またシーバスやブラックバスなどのフィッシュイーターは
たとえお腹が空いていなくてもルアーにバイトすることがあります。
ルアーがキラキラ、キラキラ、フラッシングしたり、急に軌道を変えたり、
目の前をものすごいスピードで通り過ぎたり、
そういった場合、とりあえず的に食いついてきます。
これをリアクションバイトといいます。

こうなってくるともう匂い、色、ボリューム、シルエット、アクションなんて
どうでもいいのではないかと思ってしまいます。
どんな状況であってもスイッチを入れるテクニックを持っていれば
ルアーなんて何でも良いと、正直のところそう思ってしまいます。

しかし、ブラックバスの実験を長年行っている博士の著書の中で
後方にできる流れ・水流が重要なんじゃないかと近年では考えられています。
(釣り業界では波動という人もいる)
この後方の水流を顔に受け(多分内耳で)最終判断を下すらしいです。

では、どんな水流なら魚はルアーに食いつくのか?
これは現在も研究中で解明はされていません。
この研究も多分、匂い、色、ボリューム、アクションの研究と同じように
永遠に答えは出ないでしょう。

 

ここからは完全に私の推論なので適当に聞き流して欲しいのですが、
このルアーの水流について考えていくと物理学の流体力学という学問に行き着きます。
それを生物に応用したバイオメカニズムという分野があるですが
興味深い記事があったので紹介します。

Animal motion: Strouhal on
Animal Flight Dynamics

研究の結果、世の中の魚もイルカも鳥もコウモリも昆虫も
ストローハル数が0.2〜0.4という狭い範囲で最適になるようになっている
と書いてあります。
ストローハル数とは「周波数×長さ÷速度」で求められ
これを用いると物体の後方に出来る流れを算出できます。

全ての生物が0.2〜0.4以内にセッティングされているということは
つまり
「生物が移動するとどんな種類の生物でも相対的に同じような流れが後方にできる」
ということなんです。
(こんな記事を読むと自然とは益々神の手で設計されているとしか思えません。)

つまりバイトする最終決断時の判断材料として
後方にできる水流が一番重要であるのなら
魚にもっとも似せたルアーを作る為には
ストローハル数を0.2〜0.4以内に設計すればいい。


こういう結論になります。

リアル系ルアーを作ろうと一生懸命顔に彫りを入れたり、
丁寧にカラーリングしたり、うろこ模様を書いたり、
そんなことはデフォルメして強調する目をしている魚にとっては
どうでもいい事なんでほどほどにして
後方の水流を考えないとだめなんです、本物のリアル系ルアーを作るなら。