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#006.PakaMinnowについて


<パカミノーの生い立ち>
私がもっとも好きなプラグを挙げろと言われたら、
真っ先に挙げるのが「ミノー」です。
小学校低学年の時に始めて買ったルアーが
ラパラのF9というミノーだったこともあり、
ミノーに対しては特別な感情を抱いているのかも知れませんが、
私以外でもシーバスやトラウト界では
結構ミノーが好きな人が多い傾向にあります。

視覚的に強いインパクトのあるトップウォータープラグなら分かりますが、
何故ミノーなのでしょうか?

他の方の理由は分かりかねますが私の場合、
ミノーを使ったの釣りをしているときは
水中のイメージを頭の中で鮮明に思い描きます。
流れの強さや方向、地形の変化などをイメージし、
そこに思い通りにミノーをトレースさせます。
このとき私はあたかもベイトフィッシュになりきっている錯覚にとらわれ、
私は水中の中を泳いでいます。

そして、思ったとおりのところでアタリがある。

正直、魚を掛けてからなんてどうでもいい。
私のイメージしたストーリーに魚が登場してくれるだけで
もうお腹一杯です。

小さなバイトでも大きなバイトでもその瞬間、
思わず笑顔になってしまいます。

そう、それまで頭の中の出来事が現実のものとなる。
これが楽しいのです。

トップウォーターの釣りも好きですが、
私の場合、ああいう釣りは直線的すぎて、
一時間もするとどうも飽きてきてしまいます。(フライはドライだけで一日中楽しいのですが何ででしょう?・・・)

だからルアーを作るのだったらまず、ミノーを極めようと思いました。

このパカミノーは2008年時点で、
もう作り始めてから9年が発ちました。
パカクラフト最大の武器である
「ルアーの物理」を勉強させてもらったプラグでもあり、
色々な想いが詰まっています。

最初の頃はまっすぐ泳がなかったり、転倒したり、飛ばなかったり、
そもそも泳がなかったり、
とにかく基礎的な部分を作りあげるのが大変でした。

本当に学校の授業中も、卒業してからもいつも
「ルアーはどうして泳ぐのか?」
「どうして飛ぶのか?」
「どうして魚が食べるのか?」
そんな疑問がずっと頭にありました。

そして紆余曲折があって6年が経過したとき、
これだと思えるミノーができました。
それが「パカミノー120」です。

これはProductに掲載している「パカミノー120シャロー」とは違い、
若干、潜行深度が深くなっています。

私は今でもサーフや磯で主力ルアーとして第一線で使っています。
フラットフィッシュにはとにかく効きくので重宝しております。

そしてこの「パカミノー120」を干潟用にチューンしたのが
「パカミノー120シャロー」です。

外見上あまり変化は見受けられませんが、
ようくみると結構違っています。


<パカミノーの説明と使い方>
この「パカミノー120シャロー」は数多くのランカー実績があり、
2007年の99cm(推定9kg)のモンスターもこれで仕留めました。

私は最初に投げるパイロットルアーとして捜査に組み込んでいますが
魚が上を向いているときには
そのまま最後までこれ一本で乗り切ってしまうことも多々あります。

リトリーブはただ巻きで構いません。
動いてるか動いてないか分からないくらいスローでもキビキビと泳ぎ、
デイゲームのハイスピードからのジャーキングもどちらにも対応します。
ただし、限界までリトリーブスピードを上げるとさすがに破綻するときがあるので、
その場合はアイを上方に0.5ミリくらい上げると更に安定します。
(まあ、でもそんな釣りをする人はいないと思いますが。)

アクションはローリング8に対してウォブリングが2くらいで、
どんな状況でもキビキビと軽やかに泳ぎます。
ウォブンロールとかそういうのではなくて、
とにかくナチュラルで生命感あるれるアクションです。

そのナチュラルなアクションを可能にしているのが
フォルムと内部構造です。
パカミノーのボディはリップがなくても泳ぐほどのレスポンスの高さを持っていて、
リップレスプラグのように無理やり抵抗を受けてアクションさせようとはしていないのが
ナチュラルなアクションに起因しています。

また流れに強いので私はよく干潟や河川の流れの中で使用しています。
アップに投げてジャーキングも良いですし、
クロスからダウンに掛けてのU字も思いのままです。

潜行深度がかなり浅いのでアマモ群があって
釣りにならないようなところでも使えます。

平砂浦の様な干潮間際になるとずっとシャローで
ルアーがボトムにノッキングしてしまうようなところでも重宝します。


内部構造は固定重心を採用しており泳ぎだしが早く、
かつ重心移動以上に飛びます。
本来、固定重心のルアーは飛ばないものと思われがちですが
パカクラフトは「物理の力」を利用し、
圧倒的に飛ぶように作ってあります。
とはいっても、やはり向かい風なんかには弱いですが・・・。

サーフで使用するとなると少々の風を物ともしないルアーが必要になったりします。
ですので今現在、「パカミノー120」を更に進化させた
サーフ専用ミノー「パカミノー125サーフ」を開発しています。
これはもうほとんど出来上がっていて、実釣の最終テストをしているところです。
パカクラフトは完成したルアーが出来ても、
かならず二年は実際の現場で使って試してみて、
魚の答えを聞いてから発表します。
ですのでこちらはあと2シーズン後に登場となるでしょう。

さらにパカミノーのトラウト、ブラックバス用に「パカミノー90と50」がありますが
その説明はまたの機会に。


<パカミノーに込めた想い>
ここ10年近くシーバス界のメインストリームに登場するプラグは
似たようなリップレスプラグばかりが占め、
ミノーで秀逸なものといったらルアーフリークの私でも
ほとんど思い浮かびません。
恐らく、リップレスプラグはその構造の単純さから、
あまり深く考えなくても設計できるからだと思います。

その反面、ミノーときたらもうどうにもならないくらいに
自分のイメージする動きに近づけることが難しく、
私でも途中で投げ出したくなるほどです。
パカクラフトは道楽でやってきたのでまだ良いですが
これが採算を考えた企業がやっていたのでは
ビジネスとして成り立ちません。

こうしたことによりミノーの存在は
徐々に先細りして今に至るのだとおもいますが、
釣果の面で言うと、ほとんど一人勝ちなほど
その設計思想は昔から高度で成熟していました。

ラパラのF9を泳がせて見れば分かると思います。
あれは飛ばないのでシーバスでは使い物になりませんが
あのミノーの動きはかなり複雑で、そしてなんとも魚っぽく釣れそうです。

「あのF9の動きを更に魚っぽく、飛距離もでるようにしたら・・・」

それはもう究極のプラグになるでしょう。

パカクラフトのミノー設計の目標はそこにありました。
「限界まで飛ばし、究極に魚っぽく破綻せずに泳ぐ事」

それを実現させたのが「パカミノー」シリーズです。

パカミノーは完璧すぎる故、
一見なんの面白味もないように受け取られるかと思います。
釣りを始めたばかりの素人の方でも投げて巻いているだけで簡単に釣れてしまう。
恐らく玄人の方であれ、あまりにも完璧すぎてその本当の性能を見過ごしてしまうことのあるほど
よくできたミノーです。

しかし、パカクラフトは飛ぶ、泳ぐ、レンジをきっちりトレースできるという
ルアーの基本性能は完璧に設計した上に、
全てのルアーにそれ以上の「釣れる要素」というものを搭載しています。

多くのプラグを使ってきた方が思わずうなるほどのサプライズを隠しています。
それはここで書いてしまうと面白くないのであえて書きません。
皆さん自身で見つけて楽しんでください。

そのサプライズはシーバスのみでなく、
トラウトやバスにも絶対に利くはずなので
入手された方は色々な釣りで試してみると
新たな発見があると思います。

自分で言うのもなんですが恐らく今後、物理の世界が変わらない限り、(変わるときは地球の終わりですが)
パカミノーを超えるミノーは現れないでしょう。
生涯ミノーはこの一本でいい。
わたしはそう断言できます。

<フックについて>
一般的な12cmくらいのシーバスルアーの場合、
カルティバのST46の#4が装着されている事が多いですが、
90cmUPのシーバスには全く歯が立たないことがあります。
パカミノーも初期の頃は#4でバランスをとっていましたが、
設計を一から見直し、現在は#4より強い#3でバランスを取っています。
スプリットリングのサイズは#3を使用してください。
もちろん設計がしっかりしているので
多少のフック自重の増減でアクションが破綻することはありません。
自分の思い通りにフックチューンして楽しんでください。

ちなみに私はシングルフックを使用しています。