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Report#017
ここ数年メインで開発を進めているのがサーフ用ミノーである
「パカミノー125サーフ」。
飛距離が必要とされる海の釣りの中でも
特にそれを必要とするのがサーフの釣り。
本来サーフでは重心移動を備えたインジェクションルアーが一般的で
ハンドメイドルアーでサーフで通用するものを作ろうなんてそもそも無謀なのだ。
しかし、パカクラフトのルアーは固定重心でも圧倒的に飛んで、
現行のパカミノー120でも十分サーフで通用する。
新作ルアーはそれを更に飛距離に特化したミノーにチューンしたもの。
それがほぼ完成したので
この週末は南房へ軽く車内泊遠征。
夜遅くに漁港に到着し、とりあえずいつもどおり
ライトタックルで小物を探る。
するとすぐにアタリがあり三投目くらいで検挙。

検挙したのはカタクチイワシ。
こいつらは結構立派なアゴと大きく開く口を持っているので
フィッシュイーターなんだろうなぁと思っていたが
やっぱりちゃんとルアーのターゲットとして
成立するようだ。
16cmくらいの良いサイズになるとそれなりに引くので面白い。
その後もイワシを数尾追加したところで海面にうごめくものが見えたので
ルアーで引っ掛けてみると
ぷっくりと膨らみご立腹な表情をしてみせる犯魚。

正体はハリセンボン。
食べられると聞いたことがあるがあまりにも愛くるしいので釈放。
この時季のベイトは確認できたので
軽く仮眠を取り、朝マヅメ。
現場は大規模のサーフ。
風はほぼ無風でべた凪。
冬に来たときとは大違いの表情を見せる。
しかし、開始早々ウェーダーが浸水。
そして、ソールが剥がれ、
おまけに三万円近くした偏向グラスを紛失。
これには閉口したがここまで来て大人しく引き下がる訳にも行かず、
捜査続行。
まだ暗いうちに小さなアタリ。

手のひらサイズのソゲ。
20〜30cm。
そしてどんどんサーフを進むとたまに小さなアタリがあるので
メタルジグに変えるとまたイワシ。

ちゃんとフックを食ってくる。
そのまま三時間ほどやるもイワシを数本追加したのみで朝マズメは終了。
ベイトもいたし、流れも利いていたのにトラブル続きで不完全燃焼。
ルアーの出来がまずまずだったのがせめてもの救い。
お昼は漁港に場所を移し、
サビキでイワシ狙い。
コマセもいらず入れたそばからこの通り。

ものの30分でジップロック満タン。
そのイワシを釣ったそばから捌いて昼食の準備。
鍋にオリーブオイルをたっぷり入れ、
イワシを一掴みバサッと放り込み、
家からもってきたフェンネルと塩を入れ、
蓋をして蒸し炒め。
五〜六分で出来上がり。

しかし、ちゃんと洗わなかったからか
ちょっと血なまぐさくて箸が進まない。
紛らわすためにはアレがいる。

最近お気に入りの千葉の地酒「岩の井 純米原酒」。
二十歳の頃から全国の蔵元を巡って
色々な地酒を飲んできたけど
まさか千葉の酒がこんなにも美味いとは思わなかった。
間違いなく全国トップレベル。
ちょっと甘めだけど原酒なので度数が少し高めで切れもあって旨みが多く濃厚。
求めていたのはこれ。
こういう酒がちゃんと世間に認識されるようになれば
焼酎ブームなんて簡単にひっくり返せるのに。
これが千葉県発っていうのが何より嬉しい。
で昼真っから冷酒を飲んだくれ、
正午の鐘を聞く前に車で昼寝。
夕マヅメも朝と同じところ。
ベイトが豊富に居たので魚も寄ってきているはずだと思ったが
ベイトはのんびり悠然と泳ぎ、
何かに追われている様子は微塵もない。
二〜三時間サーフを転々と打ち続け、
とうとう完全に日が暮れた。
最後の数投、
ここを打ったら捜査終了にしようと思って、
パカミノーサーフをロングキャスト。
はるか沖に着水し、巻いていると
途中でがつっと全く動かなくなってしまった。
ここには根はないはずだし、なんでだろうと竿をビシビシとあおると
突然の生命反応。
そしてまた地面に張り付き動かない。
この感覚は大型のエイに違いないと強引にやりとりし、
寄せ波で一気にズリ上げようとするがこんどは重くて上がらない。
ライトを照らして近づいてみる。
「ん?ランカーマゴチ???」
一瞬、喜んだのも束の間、
よく見ると見たこともない魚。

サメにエイのヒレがついた、
まるでホンコンプレコのような体型。
80cmオーバー、6キロの大物。

パカミノーサーフがまるで咥えタバコ。
こんなに悪い顔の魚は見たことない。
そしてルアーを外そうとすると
「バコンッ!」
.
と音が出るほど口を大きく開いては閉じ
ルアーを全然取らしてくれない。
ようやく回収したルアーも歯型でボロボロ。
こうして長い長い一日目が終了。